今週（2025年12月20日付）の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、テイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が通算9週目の首位を獲得。TOP10には、ホリデー・シーズンを迎えたことでクリスマス関連のアルバムが5作品チャートインしている。

　『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、1位に初登場した10月18日付から11月29日付けまで7週間連続で首位を獲得した後、12月6日付のチャートで3位にランクダウンしたが、先週（12月13日付）返り咲き、今週（12月20日付）で首位獲得週を通算9週目に更新した。

　今週の集計期間（2025年12月5日～12月11日）で記録した89,000ユニット（前週比10％増加）の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット（SEA）が50,000（前週比5％減少）、アルバム・セールス（フィジカル、デジタル・ダウンロードの累計売上）が39,000（前週比16％減少）、トラックによる換算ユニット（TEA）は1,000（前週比4％減少）となっている。

　オンデマンド公式ストリーミング再生数は6,583万回を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは先週の2位から4位にダウン。売上は前週から減少しているが、アルバム・セールス・チャートでは先週の2位から1位に返り咲いた。

　アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得したテイラー・スウィフトのアルバム全15作品のうち、9週間以上を記録したのはその他に『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』（17週間）、『フィアレス』（11週間）、『1989』（11週間）の3作がある。

　2位はモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』（74,000ユニット／前週比4％増加）、3位は『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』のサウンドトラック（67,000ユニット／前週比1％増加）がそれぞれ同位をキープして、先週6位に再登場したマイケル・ブーブレの『クリスマス』（64,000ユニット／前週比11％増加）は今週4位に上昇して、約1年ぶりのTOP5入りを果たした。

　マイケル・ブーブレの『クリスマス』に加え、今週はTOP10にホリデー・アルバムが計5作ランクインしている。

　先週7位にリエントリーした故ビング・クロスビーの『アルティメット・クリスマス』（59,000ユニット／前週比15％増加）は今週5位に、故ナット・キング・コールの『ザ・クリスマス・ソング』（50,000ユニット／前週比17％増加）は11位から6位にジャンプアップして、今シーズン初のTOP10入りを果たした。

　先週のチャートで9位にTOP10入りしたヴィンス・ガラルディ・トリオの『スヌーピーのメリークリスマス』（48,000ユニット／前週比6％増加）は今週8位に順位を上げて、先週13位にランクインしていた故フィル・スペクターによるクリスマス・アルバム『クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター』（43,000ユニット／前週比15％増加）は9位に上昇。昨シーズン以来のTOP10入りを果たした。

　非ホリデー・アルバムでは、オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』（49,000ユニット／前週比2％増加）が先週の8位から7位に上昇。12月6日付のチャートでNo.1デビューを飾ったStray Kidsの『DO IT』（42,000ユニット／前週比35％減少）は、先週の4位から10位にランクダウンしている。

　今年はクリスマス（12月25日）が木曜日に当たるため、ホリデー・シーズン中の集計週はあと2週間残っている。クリスマス当日が木曜日になるのは2014年以来のこと。アルバム・チャート“Billboard 200”の集計週は、他のチャートと同様に毎週金曜日から木曜日までとなっている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月18日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』テイラー・スウィフト
2位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
3位『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
4位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
5位『アルティメット・クリスマス』ビング・クロスビー
6位『ザ・クリスマス・ソング』ナット・キング・コール
7位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
8位『スヌーピーのメリークリスマス』ヴィンス・ガラルディ・トリオ
9位『クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター』フィル・スペクター
10位『DO IT』Stray Kids